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VOCALOIDの曲をテーマにした二次創作小説です。

   
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VOCALOIDと飲むお酒 八話




いつものようにミクがリビングでぼんやりとテレビを見ていると
音もなく、いつのまにやら背後いたカイトが声をかけた




カイト「えーと、ちょっと、いいかなミク・・・」



ミク「?」




うとうとしかけていたミクは
驚いた顔でカイトを見上げる




カイト「ちょっと、その、うん・・・、座りなさいね。」



ミク「座ってますけど・・・。」



カイト「あ、うん、そうだね。いや、ほら、怒ってるとかじゃないよ。うん。」



ミク「??」




呆気にとられつつ、怪訝そうにカイトを見つめるミクに、
まったく構わずカイトは話し始めた




カイト「ほら・・・、なんか・・・、最近、ちょっとそのミクはさ・・
着る物とか、ちょっと派手じゃないかなって思って・・・さ。
あと、・・。その、ちょっと・・・・、最近帰りが遅い日もあるよな・・・」



ミク「そう・・・ですね・・・・。忙しいので・・・」



カイト「え・・・?
いや、ほら、やっぱりもちろんみんなも、
ミクの帰りが遅い日とか、心配してるし。・・・やっぱり、」




ここでミクが、カイトの言葉を遮って




ミク「え、メイコ姉も?」



カイト「うん、そうだよ、メイコが言ってたから。ね。
メイコ姉さんが、ちょっと最近ミク・・・って言ってたからさ、
僕もミクがメイコに怒られる前に、僕から言ってあげようって思って、だから、」




またミクが言葉を続けようとするカイトを遮る




ミク「でも、帰る時間は、毎日メイコ姉に電話で言ってるけど。
その、迎えに来てもらってるし・・・」



カイト「あ、そうなんだ・・・・・、それならそうと、」




カイトは間の抜けた顔になるが、
まだ、なんとか体裁をとり繕う




ミク「だって、メイコ姉が言ってたからって・・・」



カイト「いや、そうじゃなくてさ・・・、そうなったらさ、
そうなったらミクが可哀想だから。
僕が、ね。」




ミクはどうにも様子のおかしいカイトを不審に思いつつも
カイトを納得させようと。ただ、何でもない事のように話す




ミク「あと・・・、私の色々な事も。遅くなるのとかもメイコ姉とは話してるから、
みんな知ってると思ってたけど・・・。
それに、着る服とかも好みに合わせたりするから。
そりゃカイト兄はちょっと嫌かもしれないけど、メイコ姉は応援してくれてるし・・・」



カイト「へ・・・・・・?」




カイトは魂が四散したような顔になる。




カイト「あ・・・・・?そう・・・・・・・・・、か・・・・・・・、
ちょっと、俺、いや、俺ちょっと先に用事があって、ほら、な・・・。」



ミク「え、うん。・・・・?」




そう言うと、カイトは急にふらふらと
おぼつかない足取りで玄関のほうにいってしまった。
そのまま、どこか出かけていったようだ。




玄関のドアが閉まる音と同時に、
様子をうかがっていたリンがこそっと現れる




リン「あれ、ミク姉、怒られてた?」



ミク「えー、うーん。怒られた・・のかなぁ・・・?」



リン「カイト兄なんて?」



ミク「帰りが遅いって。」



リン「忙しいもんねぇ。」



ミク「うん、みんな知ってるよねぇ。」




リンはミクのほどではないが忙しく、ミクの事情はよくわかるし。
ルカは今日はまだ帰っていない、メイコは今日はルカを迎えに行っている。




リン「でも、昔もたまにカイト兄。これしてなかった。」



ミク「え、あ・・・、てゆうかメイコ姉が怒ってて、カイト兄が正座してるのは見たことある。」




リンは、
少し前のレンの行動にも、何か納得した様子

なにやら思い違いをしたカイトは、消息不明である














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